最後の恋なら
「姉御ー!人が来ない!」
紗奈がレジに抱きつくように体の力を無くして倒れる
「いちいち言わなくていいの、
暇なら品物前に詰めてよ」
紗奈はまだちょっと子供っぽいとこもある
だからと言って甘やかすつもりはないけどね
ただ尚志と比べると一生世話焼きそう…
今日6時から来てくれたのは助かるけどね
確かにあまり人が来ない
今は10時
一番暇な時間なんだよね
「休憩終わりました」
ちょうど良い時に尚志が帰ってくる
ちょうど良い時に……
「ひっさしーー??」
「あ、はい?」
「えいっ(*≧∀≦*)」
私は意味もなく尚志の背中に水鉄砲を撃つ
「え!冷た!え!?なんで??」
「にっひっひっひ(  ̄▽ ̄)」
そういえば昔もこんな感じにからかってたな
覚えてないみたいだけど
「んじゃ紗奈と同じことしてきて」
「いや、水鉄砲のわけを教えてくださいよ!」
「うるさーい!早くおゆき!」
「えぇーー」
こういう感じのいたずらもわりと好きな私
「あと半分だからがんばれー!」
とりあえず今は年上のお姉さんとして
尚志をサポートしてあげなきゃ
「いらっしゃいませー!」
さて、気を引きしめてがんばろ!