最後の恋なら
もうあかんで!
関西人じゃないのに関西弁になっちゃうくらいあかんで!
俺はその日一日この世の者とは思えないほどどんよりしていただろう
それくらい落ち込んでた
「尚志ー悪かったって」
茂木もさすがに反省しているようだ
まあ別にいいんだけどさー
「気にしてねえから
先帰ってていいよ」
ホントはめっちゃ気にしてるがな!
茂木は「じゃあな」と一言俺に伝えて帰っていく
あぁーマジでやばいぞー
「あのー?」
俺が悩んでる時に話しかけてくる馬鹿者がいる
どこのどいつだっての
俺は伏せてた顔を上げると
「さっき、何話そうとしてたの?」