最後の恋なら
恋心





バイトを始めて1ヶ月が経つ


今日は木曜日


バイトも休みだ




初給料ももらって俺は今、


久しぶりに美羽とデートに行く



どこに行くかって?


そりゃもちろん水族館でしょ




美羽のやつ結構、魚を見るのが好きみたい


だから久しぶりにね


と、その前に


前から約束してた

俺のバイト先に行くこと



なぜかめっちゃ行きたがってるんだよな



「ひさし!早く!」



もう、走っちゃって可愛いんだから



「そんなに急がなくてもいいだろー」



中に入る


すると



「いらっしゃいませー!
……おぉ!尚志!」


「ちわっす!」



茉愛菜さんが働いてた


俺よりシフト多いのに

わざわざここに来たのには
本当に申し訳ないと思っている


茉愛菜さんが美羽を指差す



「この子はまさか噂の、」



「はい、彼女です」


俺が美羽の方に手のひらを向ける



すると美羽はお辞儀をしてニッコリ笑う



「可愛いねー!」


「あ……と…ます」


美羽、緊張してるな



俺と看護婦さん以外とはあんま話さないみたいだし



「ありがとうございます。
って言ってます」


「いえいえ!
ゆっくりしていってね」




そう言って品物を出し始める茉愛菜さん



相変わらず働くなー










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