最後の恋なら
尚志がバイトの面接に来た時
私は運命だと思ってた
ちょっとベタだけど、久しぶりに会ったから
話は小学校まで遡る
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小学6年の頃
私の髪がショートカットだった頃
もうすぐて小学校を卒業ということで
最高年の私たちは色んな学年の子達と遊んでいた
その中でも印象的だったのが
「お、おい!そこの女!」
小学3年生の男の子が私に汚い言葉遣いで呼んできた
「なに?」
大人の対応的な感じでその時は通した
「お前、6年なんだってな」
「そうだよ」
「くたばりやがれー!」
「え?…にゃー!!」
バコー!
顔面にボールが直撃した
小学3年生の力にしても顔面に当たればそりゃ痛い
「この……がきゃー!!!!」
「逃げろー!」
私はその男の子を追いかけ回した
ただ疲れるだけなのに
やり返しなんて考えないで遊びとして
そんな生意気な男の子
「君、名前なんて言うの?」
「市川尚志、」
そう、
尚志だった