最後の恋なら
午後の仕事も終わり
「おつかれさまです!」
やっと終わった…
長いようで短い仕事だよなー
事務室に入ると
もうすでに茉愛菜さんがいた
「おつかれさまです茉愛菜さん」
「おーおつかれー」
やはりどこか元気がない
「具合悪いですか?」
「そんなことないよ
心配しないで」
こんな会話何回目だろう
「んじゃ俺上がりますね」
俺は急いで着替えて事務室を出ようとする
「あ、ちょっと待って!」
茉愛菜さんが呼び止める
俺がゆっくりと振り返ると
「病院、今日も行くんでしょ?
私も一緒でいい?車だし送ってくよ?」
「え、大丈夫ですか?
事故らないでくださいね?」
「どこ心配してんの!
今日はちょっと寝不足なだけで
運転の時はちゃんとしてるよバカ」
それならいいんだけど
てかちょっといつもの茉愛菜さんに戻ったかな?
そうしてくれると俺も楽なんだよな
変な気使わなくて良いし
「じゃあ、おねがいしますよ!」
これで俺もいつもの調子が出るってもんだ!
茉愛菜さんと一緒に病院へ向かった