最後の恋なら
今日は茂木も俺もバイトが休みな土曜日
ちょっと近くのファミレスでだべっている
「てか尚志よー
なんで俺のコンビニこねーんだよ!」
茂木がドリンクを飲みながら言う
「いや、お前のコンビニはお前の高校から近いところのコンビニだろ?
俺は家から近いところがいいんだよ」
「ほーん。朝からじゃおばさんしかいねーだろーな働いてる人」
「いや?結構若い女の社員の人いるぞ」
俺は茉愛菜の話題を出す
「へー若い女の子かー
いいなー」
茂木は顔を歪ませつつ頬を上げる
「まあいいかは知らないけど
その人がまたいい人でさー
茉愛菜さんって言うんだけど」
「え?茉愛菜?」
茂木が何か引っかかったように驚いた顔をした
「なに?」
こいつのことだけになんか怖いぞ?