最後の恋なら




他のお客さんがいなくてよかって


結構朝早いぞ?



そんな中美羽が来てくれた



「いらっしゃい!買いに来たの?
全部持っていっていいぞ!」


「ふふ…ダメ。」


そりゃダメだよなーかわいい



美羽は俺の鼻を人差し指でちょんとしながら笑った


「美羽ちゃんいらっしゃい」



茉愛菜さんも挨拶


紗菜も手を振ってあげると

美羽が振り返す



「てか尚志に彼女いたんだ!
へーい彼女!名前なんていうのー!」


紗菜が馴れ馴れしく美羽に話しかける



「あ…み…ぅ」


美羽は緊張して言葉が詰まってしまう



「あみちゃん?」


「美羽だよ美羽!」



俺は紗菜におしえてやると



「可愛い名前だね
なに買いに来たの?」



「…ぅ…」


美羽ジェスチャーで何かを伝えようとする


今のは飲み物のジェスチャーだ


「お茶か?お茶ならあっちにあるぞ」



すぐにドリンクコーナーに案内する



「ちょっと紗菜と尚志、
仕事だってこと忘れないでね?
ごめんね美羽ちゃんゆっくりしててね
ほら!紗菜は点検!尚志は品出し!」



「「はい!」」



「……ふふ
ひ…さし…」


美羽はガッツポーズをする


がんばれって意味だ



俺もガッツポーズをし返す




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