最後の恋なら



俺は品出しを速攻で終わらした


そう美羽に接客するために



「美羽ー!いらっしゃいませー!」


「……まだ」





そっかーまだかー



かわいいなくそ!




美羽を目で追うと


おにぎりをたらこにするか鮭にするか迷ってるらしい



うん。美羽のことになると視力が良くなりすぎてしまう
普段は視力1.0
しかし美羽の時は3.14だ



そして美羽がレジに来る



そして俺の前に乗っけたおにぎりは昆布だった



「いらっしゃいませマイプリンセス」


隣に茉愛菜さんもいる



すると茉愛菜さんは俺の太ももをつねった



「いて!!!」


「尚志くん。真面目にやろうね」



恐怖の笑みを浮かべる茉愛菜さん



おふざけが過ぎたな



「あ、…んと…
あれ…」



美羽がまた何かを伝えようとしてる



また何が言いたいかはわかる


「おー!ちょっと待ってて」




俺の夢が叶ったぞ


その間にも茉愛菜さんは美羽の会計を済ます





俺は調理場に行き



アイスのスナックをもつ



そして丁寧に丁寧に


アイスをぐるり



出来た!ソフトクリーム!



「ほら!出来たぞ美羽!」


俺は美羽にソフトクリームを渡す



茉愛菜さんも美羽もなぜか爆笑している



「ありが…とね
下手くそなのに」



へ、へた?



「美羽ちゃん新しいのに変える?
私作ろうか?」


茉愛菜さんもこんなこと言ってるし




でも美羽は首を横に振る


「尚志のが…いいです
これ…かわい…」



なんかわからんが喜んでもらえた!


「いい彼女持ったじゃん尚志!」


茉愛菜さ肘をつんつんさせて俺に言う


「あは!そりゃそうですよまったく!」



「ばいばい尚志
……ってね」



がんばってって美羽が言ってくれた



「ありがとー!がんばるよ!」



こうして美羽は店を出た




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