初恋キャラメリーゼ
「それと、お前・・・ちゃんと遼と切れてるんだよな」
「遼?」
急に変わった話題についていけない。
だって、まだあたしは夢なんじゃないかってくらいドキドキして、まともに思考が働いていない。
「・・・あいつ、お前のこと好きだっただろ」
「えっえっ?何言ってんの!?なわけないじゃん・・・だって・・・」
あのときの恐怖は未だに忘れられない。
だって遼はあたしを賭けで遊んでいただけ・・・。
「視聴覚室に来いって言ったの、あいつだぞ」
「え・・・」
「わざわざあいつが俺に教えてきた。それって・・・止めたかったんじゃねえの」
嘘・・・遼、本当なの・・・?
だからあんなに謝ってきたの・・・?