初恋キャラメリーゼ
え、今の遼がしたの?
そこには、あたしと遼しかいないわけで・・・。
「あの・・・ごめん。でも、あたしこういうのよくわかんなくて・・・」
「すみれってさ、」
「え?」
「ほんと男わかってないよね」
いつもより冷たい声に、少し恐怖した。
わからない。
だって、遼はいつも優しくて明るくて・・・
「まあいいや、今日は帰って?」
顔を上げると、いつもの笑顔の遼がいた。
でも、その笑顔すら何か違和感を感じる。
どうしちゃったの・・・?