初恋キャラメリーゼ
その後、無言のままあたしを送り届けてくれた司馬。
あたしはさよならも言うことのできないままだった。
どうやらレイプは未遂だったみたいだけど、
司馬の唇と指先の熱に身体は支配されていた。
素直に喜べない自分。罪悪感。
それらに押しつぶされてしまいそうになる。
でも、幸せと思ってしまった自分もいたんだ。
ねえ、司馬。
本当のあなたはどっちですか?
あたしを嫌う真っ黒な悪魔。
あたしに優しくする真っ白な天使。
あたしは何を信じればいいの・・・。