初恋キャラメリーゼ
「俺は…お前と麻姫がこうなるのが嫌だった…だから突き放そうとしてんのに…」
途切れ途切れに言葉をつないでいく、司馬。その表情は苦しそうだった。
「言っとくけど、麻姫もあたしも真剣にあんたを好きなんだよ?だったら、邪魔しないで…!」
思い切り腕を振り払った。
あたしは何を言ってるんだろう。
ましてや相手はあたしの好きな張本人。
「は…お前むちゃくちゃだな」
「え…」
そこには笑っているあいつがいた。