文系女子と理系男子【完】


『…あんた、マジで同じ学校なの…?』



未だに私の口を手で塞いだ状態で如月くんはおそるおそる私にそう尋ねてきた。




だからさっきからそう言ってんじゃん!




イライラした私は、




『ちょっ、いい加減、離して!』



そう言って、如月くんの手を振り払った。





すると、如月くんは驚いた表情で私を見る。





なんなのさ、驚いてんのはこっちなんですが?




『さっきからそう言ってるでしょ!?私は、文系クラスの及川です!』




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