文系女子と理系男子【完】


イライラした口調でそう言えば、ようやく同じ学校ってことがわかったらしい如月くん。





『…いきなりで悪いんだけど、同じ学校のやつらにはオレがこの塾に来てんのナイショにしてくんないかな…?』





…は?






突然の如月くんの言葉に私は目が点になった。





『…実は、前、通ってた塾はさオレが行ってるって学校の…まぁ、女子なんだけど、バレた瞬間に、急に人が入りだしてさ…正直、勉強どころじゃなくなったっていう経験があってさ…』




そこまで言って苦笑いを浮かべる如月くん。





…人気者は大変なんだな





『…だから学校からかなり離れたこの塾に通ってるわけ…えっと、及川さん?頼む、誰にも言わないでくれ!』




如月くんは必死にそう言って私に頭を下げる。




『いや、最初から別に誰にも言うつもりはなかったから大丈夫だよ?』



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