文系女子と理系男子【完】
『それを言うなら如月くんでしょ?理系トップだもんね〜いや、いつも偉いなって思ってるんだよ、理系なのに文系教科もできるんだから!』
ニコニコとそう言う私に如月くんは少し気まずそうに顔を背けた。
『それにしても、如月くんみたいな人がなんでわざわざ塾なんかに?』
首をかしげる私に如月くんは顔を歪める。
『………オレ、文系教科できねーんだよ…』
『え?だっていつも…』
『テストは、範囲決まってるだろ?それならまだ点数とれるんだよ…でも模試とかはもうお手上げ、そもそも国語とか意味わからね〜小説問題とか意味不明』
如月くんのその言葉にポカンとする私。