文系女子と理系男子【完】
『あ、太一くん、おはよう、雪降ってきたね〜外、超寒かったよ…』
私は、くるりと後ろを向いて太一くんに微笑みながらそう言った。
『だな、雪ひどくならなきゃいいけど…』
『そうだね』
私も相づちをうつ。
『てか、今日は、授業、1時間だけらしいよ。柚子、今日は勉強どうする?さすがにイブだし予定ある?それならまた年明けにでもいいけど…』
少し口籠もりながらそう言う太一くんに私は軽く苦笑いで答える
『暇、暇。予定とかないし。逆に太一くんは大丈夫?彼女とかいるでしょ?』
すると、太一くんは驚いたように目を見開いた。