文系女子と理系男子【完】
『ちょっと早く来すぎたかな…?』
楽しみすぎて、待ち合わせの時間より30分もはやく着いてしまった私…。
しかたない…ベンチにでも座って待ってるか。
そう思い、待ち合わせの場所のすぐ近くにあるベンチに腰をかけた。
『…太一くん、まだかな…』
そう呟いて…つい、キョロキョロと辺りを見回してしまう私の前に、
『あれ?柚子じゃん!?こんなところで何してんの?もしかして、デート!?』
!!?
現われたのは…クラスメートで友達の笹木雛と…
『おぉ、柚子ちゃんじゃん!』
雛の彼氏の内村くん。
確か、内村くんは、太一くんと同じ理系クラスだ。