文系女子と理系男子【完】
私は、2人の登場にたらりと冷や汗をながした。
『…ひ、雛?久しぶりだね〜、内村くんも元気〜?なんだ、なんだぁ〜2人でクリスマスデートですか?全くラブラブで羨ましいんだからぁ!』
とりあえず、話をそらそうと別の話題をふる私。
けど、
『あ、今!話そらしたでしょ!』
勘のいい雛にはすぐバレてしまう。
『そ、そんなことないよ?』
少し吃りながらも首をブンブンふって否定する私をおいつめるかのように
『ふ〜ん?怪しいな〜』
そう言って、雛はじろりと私を見つめてくる。