文系女子と理系男子【完】


『…なんで、太一がここに…もしかして、柚子ちゃんの彼氏って……』




そして、とうとう内村くんがあらぬ妄想まで繰り広げる始末。




さすがに、私みたいなのが彼女じゃ申し訳ない!




『いや、あのね内村くん…ちがっ……』




そう思って私が否定しようと口を開いた時、





『そうだよ?』




へ…?




なんと、太一くんが涼しい表情で内村くんの言葉に頷く姿が目に入ってきた。




『え〜!?うっそ!!まさかのまさか!柚子の彼氏が学園の王子だったなんて…なんで、言ってくれないのよ!』





そう言って、私の肩を思い切りゆする雛。





いやいや…私も初耳なんですが?



< 35 / 60 >

この作品をシェア

pagetop