文系女子と理系男子【完】
『ちなみに、太一の親友兼クラスメートだよ』
『し、親友…ですか?』
うんうん、と楽しそうに頷いている瑤くん。
…なんか、面白い人だな…。
そう思い、私も瑤くんに笑顔を向けた途端、
『…で、瑤は、こんなところで何してるわけ?』
太一くんの低い声が聞こえてきた。
『何〜?柚子ちゃんがオレと話じてるからってヤキモチか?あ、柚子ちゃん、いい忘れてたけど、タメなんだから敬語とかなしね、オレのことは呼び捨てでいいからさ!』
『…う、うん』
とりあえず、コクリと頷く私。