文系女子と理系男子【完】
*あなたの隣
*あなたの隣
その後、私と太一くん、瑤くんは3人でショッピングモール内にあるカフェに行くことになった。
瑤くんは、学校での太一くんのことや自分のことを話してくれた。
太一くんは、瑤くんの発言に嫌そうな顔をしていたが、結構楽しそうに会話に加わっていて私もホッとする。
そうして、1時間ぐらいたった時だった
『んじゃ、オレはそろそろ帰るからさ!後は、2人で楽しんで』
瑤くんは唐突にそう言うと、ヒラヒラ手をふりながらあっさりと帰ってしまったのだ。
『……結局、あいつは何しに来たんだ?』
『…さぁ?』
瑤くんの後姿を見つめながら、私と太一くんはポソリとそう呟いた。