【短】双子じゃ駄目なの?
君はとっても変わったね
「姉さんっ」
高校生になって初めての夏休み。
家族連れの多い賑やかな公園。
あたしはひとり、ベンチでアイスを食べていた。
そんな時、あなたは帰ってきた。
「ただいま!」
という、明るい声を発して。
「……え」
タ、クヤ…?
五十嵐タクヤ。
あたしの双子の弟。
「タクヤ…なの?」
なんだかそんな気がして、思わず訊ねた。
「あぁ、勿論だよ!何?俺そんなに変わった?」
「…べ、別にっ!?」
こらえきれなくて、あたしはプイッと視線をそらす。
「なんだよー、素っ気ないなぁ…」
だって、あたしには余裕が無かったの。
だって、だって…。
あたしが知ってるタクヤは…
もっと小さくて、可愛くて。
あたしと変わらないくらいの感じだった。
むしろ、あたし以上に可愛いくらい。
なのに…。
高校生になって初めての夏休み。
家族連れの多い賑やかな公園。
あたしはひとり、ベンチでアイスを食べていた。
そんな時、あなたは帰ってきた。
「ただいま!」
という、明るい声を発して。
「……え」
タ、クヤ…?
五十嵐タクヤ。
あたしの双子の弟。
「タクヤ…なの?」
なんだかそんな気がして、思わず訊ねた。
「あぁ、勿論だよ!何?俺そんなに変わった?」
「…べ、別にっ!?」
こらえきれなくて、あたしはプイッと視線をそらす。
「なんだよー、素っ気ないなぁ…」
だって、あたしには余裕が無かったの。
だって、だって…。
あたしが知ってるタクヤは…
もっと小さくて、可愛くて。
あたしと変わらないくらいの感じだった。
むしろ、あたし以上に可愛いくらい。
なのに…。