【短】双子じゃ駄目なの?
我慢なんて出来ないよ
「ぐぇっ…!」

あたしはタクヤの肩をガシッと掴んで激しく揺らした。


「あ、あのねぇ!!」

「ちょ、ま!苦しいんだけ…どっ」

そんな事気にしてられるかっ!

あたしは気にもせずタクヤを揺さぶる。

「あたしはそんな理由で二年もあんたに会えなかったわけ!?」

「……」

タクヤは何も言ってくれない。




そんな…。

あたし凄く……。


「…寂しかった?」

「え?」


タクヤを掴んでいた腕の力が抜けた。

ゆっくりとタクヤの手があたしの顔を触れる。

「な、んで?」

「だって…泣いてるよ?」


スッと頬を熱いものが流れる。

それをタクヤは優しく拭ってくれた。


あぁ…もう抑えられないよ。


タクヤ。

ねぇタクヤ。



「…ぃすき」

「……え?」


「大好きなのぉ…っっ!」


あたしはタクヤに抱き付いていた。
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