【短】双子じゃ駄目なの?
「…タクヤ!嘘だよ、冗談だよっ?」


はやく弁解しないと、タクヤとの今の関係が崩れちゃう。

「……」

「タクヤ…?」


返事をしてくれない。


もぅ、手遅れなの…?



「…そんなの、やだよぉ」

目頭が熱くなる。

タクヤを見つめるその目がどんどん滲む。


その時。






ぎゅっと優しく何かに体を包まれた。


ふわっと香る、花の香り。



「……え?」




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