後ろ姿に恋してる
「……もぅっ!!聞いてるっ?」
「……えっ?あぁっ!!……何?」
「やっぱり聞いてないっ!!」
むぅーっと頬を膨らませて遥香は俺を睨みつけた。
「……あたし、明日南澤と仕事だから」
「…あぁ、わかった」
南澤は遥香の仕事の助手。普段は良い奴だけどOFFの時は絡みづらいらしい。
「で、一日開けるけど貴も仕事だよね?」
「うん」
じゃあご飯作ってかないと
そう言い残して遥香は奥のキッチンに姿を消した。