後ろ姿に恋してる
ソロソロと身体を動かそうと試みる。

「随分軽いんだなぁ」

腕や脚がいつもより動かしやすく感じる。



少しバランスを崩しながらもあたしは地面に降りた。

「よっと……」

本当にここは何処なんだろう?

真っ白な世界にはあたしと目の前にいるお嬢さんだけ。




「……」

綺麗な人だろうと思う。
だってブラウンの髪は腰あたりまで伸びていて、白い肌は白磁のように見える。
小さな顔にはパッチリとした色素の薄い目が…。


お人形さんみたい……


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