後ろ姿に恋してる
第3章 花の散り際

はるかside


「…けほっ……」

最近ずっと夢を見る。
あの真っ白な部屋の夢を。

「…さむい……」

もう冬も近いこの時期。
部屋の中はとても冷えている。

何か温かい物を飲もうと床に足をつけた瞬間体が底冷えしていく。


「……っ…」

あまりの冷たさに身体がブルリと震えた。

こんなに身体が冷えることなんて今まで一度も無かったのに、この身体が冷える理由は恐怖?

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