後ろ姿に恋してる




「ん……貴、起きてたの?」


眠くて重い目を擦りながら遥香は起きた。



「……おはよう…」

やっぱり、目が覚めた挨拶はおはようじゃないと落ち着かない。



「……ハル、キスしたい」

「いいよ……?」

眠くて頭が働かないんだろうな。

いつもなら真っ赤にして了承の言葉をくれるのに、


そんな下らない事考えて、唇を落とす。

まずは、おでこに。
視線でなぞって、頬。



最後は、口に………


「……ん………」

「おはよう、ハル」

キミにどうしても触れたい。


そう思うのは独占欲でしょうか?

だれか、俺に…この子を愛する術(すべ)を教えて下さい。
この子を笑顔にする術を……


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