後ろ姿に恋してる
「………っ…」
「…えっと、久しぶり?」
「……うん」
笑いながら言葉をかけると少し気まずそうに来客は微笑んだ。
「どうしたの?」
「…えっと、これ」
かさり…と鞄から取り出されたのは一通の封筒。
「……貴、ご飯食べてないでしょ」
「…えっ!?た、たべてるよ」
「嘘。前より痩せたんじゃない?」
じっと俺の身体を見つめる彼女に笑ってしまう。
「ハル、変わんないね」
「変わってたまるもんですかっ!!
今は写真に集中したいしね」