悪に魅入られた少年-Ugly world-
day1
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俺の名前は広瀬あずま
今年の春から高校1年生。16歳
備考:いじめられっ子

いじめられっ子といってもそんな生易しいものではない。
パシリなんてものですめばお安い御用だが
殴られ、蹴られ、罵られそれが毎日だ。
教師もクラスメイトも見て見ぬふり。

ドラマでみたような金八先生や漫画でみたGTOの鬼束先生とは
真逆の教師だ。

でもこれが現実だ。
これが現実なんだ。

俺からすれば先生の行動は正しいとも思ってしまう
何故なら俺を虐めているグループのリーダーは
この学校の理事長の孫。
だからこんな事もやりたい放題できる。
だからみんなも口を出せない。口をだせばその瞬間その子も僕みたいに地獄行きだ

先生が仮に熱血教師で俺のために学校側にこの事実を訴えてくれたとしても
なぁなぁでごまかされ
次の日にはこの学校から消えているだろう。

だから見て見ぬふりをする。

そうして俺もだまって目立たない様にしてればよかったんだ。
なんの時か忘れたが、入学当初僕はカッとなって
無駄な正義感からそいつになにか言ってしまったんだ。

そして彼らの反感を買ってしまい
俺はそれから奴らの格好の”玩具”である。

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