とあるSWEETな日常。
その日一日不機嫌だった俺に、雅は終始ビクついていた。


いつまでも思い出し笑いする専務博子にも更にイライラが募る。

こんなに怒ったのは久々かもしれない…。



結局、出張していた俺達が本社に戻った頃にはすでに日が暮れていた。


そこで解散となったが、俺は報告書の整理をしに一旦もう誰もいない事務所へ向かった。

そこへ雅もついてくる。



「あのぅ…まだお怒りになってらっしゃるのでしょう、か…?」



背中に恐る恐る声を投げかけられ、深く息を吐き出しながらデスクの上に資料をバサッと置く。


冷ややかな視線を向けつつ雅を振り返り、この忌まわしきマグロストラップをゆらゆらと見せつける。


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