秘伝書


それから、面接時の会話も体験からインスピレーションされて。


どんな内容だったかって?


それはですね…。


既に他界している私の祖父母の生前の日常が、


まさに面接時の会話と似ているんです。


どういう事かと申しますと…



祖父は晩酌をしながらテレビの野球観戦。


祖母は台所で祖父用におつまみを調理中。


けれど、野球好きでテレビを見たいのは祖母。


祖父は野球のルールも知りません。


ただ、愛する妻が野球好きなので観させてあげてるんです。


お互いに高齢で耳が遠く…


祖母「今、何回の表?」

祖父「今日、区費を500円払った」と手をパーの形で祖母に見せ

祖母「バッター、誰?」

祖父「集金に来たのは、斉藤さん」


すると、バッターはヒットを打ち…アナウンサーが興奮気味に実況。

フライパンを火にかけてる祖母はコンロの傍を離れられず、


祖母「今の何塁打?」

祖父「来週、老人会の集金で2000円集金に来るって」と、またもや手でピースの形を祖母に見せ



たまたまそこに居合わせた私は爆笑!!

まぁ、コレが日常茶飯事でしたが。




お分かりになりましたか?

コレを素に蓮条の脳内は…

P21~P23のように変換されたワケです。


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