まっすぐなキミにまっすぐな愛を。




いきなり先輩の首に回していた手を掴み身体を離された。



…え…。


重かった…?



先輩はソファーに足をのせあぐらをかいた。



んぅ…?



「来いよ、膝。

もっと近くに。」




え…。

さすがに
ははは恥ずかしいんですが…。



恐る恐る身体を先輩に預け、下から顔を見上げる。



そぅ…とあたしの頬に先輩の綺麗な手が添えられて指が滑る。



も、もしかして…

キス…ですか!?



2人の視線が絡みついて離れない。


…目、そらせない。



少しずつ近づいくる先輩に触れてる肌の体温が上がる。



本当にしちゃうの…?



「な、ぎさ…。

呼んで…。」


ー…。


「か、なめ先輩…。」



「良くできた」



――ちゅ…



ほんの少し触れるだけの小さなキス。



でも、あたしにとって


すごーく甘くて

すごーくハズくて

すごーく幸せなキス。






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