まっすぐなキミにまっすぐな愛を。



いそいでまた顔を背けたは良いけど。


…やだ、あたし。


先輩のこと傷つけてる。




「ちがっ…、違います…。

先輩、余裕で…。
あたしだけドキドキしてて

悔しかっただけです…。」



背を向けたままそう言うと先輩は強く抱きしめていた手を微かに緩めた。



「なぎさ、敬語はやめろ。

どうしても距離を感じる…」



「え…でも先輩ですし」



そんなことしたら他の先輩に

睨まれちゃうよ。



「いいや、先輩以前に…

俺はお前の彼氏だから。」




…そんなこと言われても。



「俺はお前のだから。」




だからそんなきゅんきゅんすること
言わないでー!!




「なぎさ…」



あぁもー!!



「わかり…わかったから!

もう勘弁して!!」



はっ…しまった!

使っちゃった、タメ…。



ゆっくり振り向くと満足そうな顔。






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