まっすぐなキミにまっすぐな愛を。



「なぎさ…
メールの返事くらいしろ。

心配するだろうが。」



目立つ2人の先輩の登場にクラス中の好奇の視線を向けられながら目の前に来た先輩を見上げる。


…って、あ。



「ごめんっ!!

弗宇田くんが衝撃過ぎて忘れてた!」



「…普通だ?」



「違うの!
あそこの男の子、弗宇田くんっていう名前なんだよ~っ

すごくないですか!?」



まだなれないタメ口に少し敬語を交えながらはっした言葉にぴくりと眉をあげた先輩。



………?




自分が他の男子のことを考えて要を忘れていた、という事実に気づかず先輩の反応を不思議そうにみるなぎさ。



先輩隣にいる玲佳先輩を見るとあちゃー…とした顔。


…え、あたしなんかした!?



全く状況がつかめないまま首を傾げると4人一斉にため息をつかれてしまった。





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