まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
ガチャンとしまり密室化したエレベーター内。
全く頭がついていっていないなぎさは半分パニック状態で。
その様子を要は後ろから満足そうに眺めていた。
降りると敷いてある豪華そうな絨毯。
踏むのさえ申し訳ないよぉ…。
完全にビクついているなぎさの目をいきなり隠して片手でカードキーを差し込む要。
「んにぁ!!
ちょ、いきなり何すんのー!!」
異世界のような場所にいきなり連れてこられ、まして目をも隠されたまま歩くとなると相当恐い。
それもこれも、全部なぎさの為なのだが。
多分、部屋の中に入った気がする。
やややややっぱりホテルってこと、は…
襲われちゃったり…???恐
でも先輩に限ってそんなことは…。
訳も分からずに部屋の真ん中あたりまで歩き、目を隠されたまま背中に温もりを感じた。
…抱きしめられてる。
それだけで早まった鼓動が落ち着くあたしはどれだけ先輩に依存しているのか。