まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「先輩…本当に何ですかぁ…?」
「目、開けて良いぞ。」
障害が無くなった目をゆっくりと開ける。
…そこで見たものは。
目の前のテーブルに置かれた可愛いバースデーケーキ。
部屋は黒とオレンジでにぎやかに飾られていた。
こ、これ…
「誕生日おめでとう、なぎさ。
今日はハロウィンでもあるから。」
…こんなの絶対高いのに。
でも…すごく、嬉しい。
こんなに豪華なプレゼント
申し訳ないけど…けど…
先輩に祝って貰えたのが死ぬほど嬉しい。
高級そうなホテルの一室は、たくさんのハロウィンのお菓子や飾りが。
ケーキにはなぎさの大好きなフルーツがたくさん。
なんで…こうも先輩はあたしを泣かせんの?
バカぁ…
パンダになっちゃうじゃんか。
メイク、ついちゃうかもだけど。
隣で微笑む先輩に力いっぱい抱きついた。