まっすぐなキミにまっすぐな愛を。




「先輩…本当に何ですかぁ…?」



「目、開けて良いぞ。」



障害が無くなった目をゆっくりと開ける。



…そこで見たものは。



目の前のテーブルに置かれた可愛いバースデーケーキ。


部屋は黒とオレンジでにぎやかに飾られていた。



こ、これ…



「誕生日おめでとう、なぎさ。
今日はハロウィンでもあるから。」



…こんなの絶対高いのに。


でも…すごく、嬉しい。



こんなに豪華なプレゼント

申し訳ないけど…けど…



先輩に祝って貰えたのが死ぬほど嬉しい。


高級そうなホテルの一室は、たくさんのハロウィンのお菓子や飾りが。


ケーキにはなぎさの大好きなフルーツがたくさん。



なんで…こうも先輩はあたしを泣かせんの?



バカぁ…


パンダになっちゃうじゃんか。



メイク、ついちゃうかもだけど。



隣で微笑む先輩に力いっぱい抱きついた。



< 125 / 387 >

この作品をシェア

pagetop