まっすぐなキミにまっすぐな愛を。




現実だって、思いたくなかったけど


目の前の光景は消せなくて。



かつて大好きだった夫婦があたしを凍りつくような目で見ていた。




弱り果てたあたしに待っていたのは残酷な未来でー…



心も壊れていくように感じた。



浴びせられた言葉。



「穢らわしい犯罪者…」



違う、あたしは犯罪者じゃない…



「親を犠牲にして…」




あたし、頼んでない…




「幸せになる資格なんて無いのよ」




あの時はこれからが怖かった。


あたしが…やってこれたのは麻美と涼ちゃんがいたから。




あたし、あたし…


幸せじゃないよ。


大事な人に裏切られちゃった。


大事な人を傷つけちゃった。



全部…

失っちゃったんだよ。




お母さん、2人に何て言ったの?



助けられなかったあたしを憎んでいなかったの?



あたしは…


ずっとずっと後悔してる。






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