まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
それから夕飯を4人で食べて。
ここに住んでいた頃は4人揃うことなんてほとんど無かった。
幸せで、幸せで。
現実逃避みたいだけどスッゴく笑えた。
面白い義さんにおちゃめな葉子さん。
…あ、葉子ちゃんって呼んでって言われたんだっけ。
下の名前を呼ばれたがる先輩を思い出して、また気分が沈む。
「…ん?
なぎさちゃんどーしたの?」
「いーえ…ちょっと。
最近あんまり良くないことばかりで。」
一応言葉を濁して伝える。
過去がトラウマで彼氏と別れ
過去に縛られ友達と縁を切った。
…しかも全部自分からじゃん、あたし。
「…なんかあったらいいなよ?
なぎちゃん明らか元気無かったじゃん、来たとき。」
正面に座る稀衣夜くんには完璧見破られてる。
ちょっと涼ちゃんみたい。
いや、だいぶチャラいけど。
「そーいえば稀衣夜くんってチャラさが落ち着いた?」
「いや、チャラさって…。
まぁ、彼女…出来たし。」
自慢げな稀衣夜くん。
初耳だったのか2人も驚いてたけど、なんか納得してるっぽかった。
「へー…どんな子?」
そんなあたしは彼女さんに興味津々で。
まぁそりゃね。
いとこの恋愛事情は気になります。