まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
見ていると、ひらりと落ちた封筒。
…なに、これ。
嘘でしょ。
…あたし宛の、お母さんからの手紙…。
正直見るのこわい。
こわいけど、見なきゃ。
長い間ここにあったであろう封筒をあけて中の便箋を取り出した。
震える手で読み始める。
「なぎさへ。
これ読んでるってことは、
…あんまり良くない結果だね。
ごめんなさい、残して逝って。
でもなぎさには涼くんと麻美ちゃんがいるから。
2人は「自分達がなぎさを支える」って
わざわざ良いに来たのよ?
きっとお父さんのこと気づいてたんだろうね。
すごく良い友達。大切にしてね。
なぎさ、忘れちゃダメよ。
怒ることは誰にでも出来る。
許すこと、謝ることが大事。
…私、なぎさも隆平も好きだから。
こうするしか出来なかった。
でも…なぎさは良い人見つけてね。
優しい、受け入れてくれる人。
なぎさの旦那さんも子供も見たかったな。
絶対、絶対。
幸せになってね。
こんなお母さんを許して。
いつまでも大好きです。
最愛のなぎさへ。
恵(ケイ)より。」