まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
言ったあとで下唇を噛み締める。
口元から溢れ出た言葉をすぐ後悔した。
呆れられたかも。
また離れるかも。
でも…
「…俺も。
なぎさがいないとダメだ。
いつでもお前が頭にいた。
お前を救いたかった。
頼むから、嫌いだなんて言うな。
胸が痛くて、痛すぎて。
嘘だとわかってはいたがそれでも…
お前に口に出されるのはツラい。」
やっぱり優しかった。
それ以上に大きすぎる愛をくれる。
あたし…
先輩を幸せに出来るかな。
今の現実が夢であってほしくない
もう、二度と自分から離れたりしない。
そんな思いを込めて
背中じゃなくて、少し離れて首に手を回し再びくっついた。