まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「二股…だと?」
「いやぁっ!
決してあたしが二股してたって意味じゃなくて、つい思考が…!
稀衣夜くんはいとこですっ!」
「いとこは結婚出来る。」
…あぅ。
ヤバい、先輩が黒いよぉ…。
「本当に何もないんですって!」
それしか言いようがない。
いつの間にか向かい合ってる先輩とあたし。
眉間にしわをよせてあたしの方を見ようとしない。
本当は抱きつきたいよ、今すぐ。
でもね……出来ない。
どこかで頭がブレーキをかける。
ちゃんと、先輩に話さなきゃ。
あたしの過去、全部。
「昨日…稀衣夜くんの家にいました。
その帰り送ってもらったんです。
…聞いてくれますか。」
無反応を肯定と受け取って
過去も、最近のことも全て話し出した。