まっすぐなキミにまっすぐな愛を。




先輩も調べたはずのあの事件。


それからのあの家族。


涼ちゃんと麻美の支え。


2人との事実上の絶交。


昨日の家族との再スタート。


稀衣夜くんにはちゃんと
素敵な彼女さんがいるってこと。


お母さんからの手紙。




「…傷つくのが恐くて、あたしは先輩から逃げました…。

先輩に嫌われようって。

でも、すぐ後悔した。
先輩に依存してたから。

結局、先輩がいないあたしは死んでたんですよ。」











「…そんなに、俺は頼りないか、信じられないか。」





苦しそうな先輩にまた泣きたくなってくる。


ダメだ、最近泣いてばっか。






「何のために俺がいる?

お前の全てを…受け止めると、
最初からその覚悟はあった。


二日前、なぎさに別れを告げられた時。
本心じゃないのなんてわかってた。


それでも不安だった。
俺の愛は重すぎたのか…と。


でも今更想いは消せない。
だから松崎に手伝って貰って調べた。


部活のあとの自主練で雑念が多すぎて遅くなった帰りに、、男の隣を歩くなぎさを見たんだ…。」





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