まっすぐなキミにまっすぐな愛を。



要side




今すぐにこの手で引き離したかった。



なぎさの隣を歩くのは俺だけだ、とわからせてやりたかった。




でも…もし嫌いになったのが本当だったら?




このまま身を引くのがなぎさの為なのか。





その気持ちが俺を引き止めた。





新聞の記事を探していても目に付くのは破局や浮気。




何に対しても恐れない俺だが




ただ1つ、なぎさにはほとほと弱い。




綺麗な唇から零れ出た拒否の言葉達。



胸がえぐられる思いで。






でも、やっぱり。



あいつを諦めるなんて端から無理だ。




俺もなぎさも、生涯お互いだけでいい。




悪いな、なぎさ。


何と言おうと、それは付き合い始めた時から決めてたことなんだ。




浮気じゃなくて良かった。



それと…



支えてやれなくて


助けてやれなくて、ごめん。






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