まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
いつもよりずっと早い時間に登校した。
昇降口で先輩と別れて
1人教室に向か……おうとしたけど
何の因果か、ばったりと麻美にあってしまった。
もう教室に行ったみたいでトイレから手ぶらで出てきた麻美。
あたし見つけると笑顔で駆け寄ってくる。
え、…?
なんで?
「おはよーっ!なぎさ!」
なんでいつも通り?
「なぎさ。ちょっと話したいことがあるんだけど…屋上いい?」
「う…うん?」
なんで怒ってないの?
気まずそうじゃないの?
意味がわからないまま麻美に手を引かれて階段を上り始めた。
もう、本当になに?