まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「…あ、いた。」
教室の後ろのドアからひょいと顔を覗かせると窓の近くでテツ先輩と話す要先輩が見えた。
一応失礼しまーす、と言って2ー3の教室に入る。
玲佳先輩は違うクラスなんだよねー。
2組だったかなー。
気が付いた先輩がふわりと笑ってあたしの方に向かってきた。
わーい、先輩だ♪
「どうした?なぎさ。」
「ちょっと用が(笑)」
隣のテツ先輩は気を利かせて他に言ったみたい。
良かった、先輩が女の子といたらどーしようかと思ったもん。
殴っちゃうかも☆
テツ先輩がいた場所で、でもちょっとくっついて横に並ぶ。
「あのね、あたし今日デートが…」
「…は?」
あは、恐い恐い。
簡単に事情を話してすぐに誤解は解いたけど。
でもまぁ意外。
人を騙すのはー…とか言いそうかな、って思ったのに。
「俺もやらせてくれ♪」
案外ノリノリな要先輩でした。
「んー…じゃぁ、麻美と相談しときます!」
はぁ、先輩に会えたし満足。
…って、あたし達こんな注目されてたんだね。笑