まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
なぎさside
だいぶ慣れた先輩の隣。
慣れたっていうより、もうあたしの定位置。
あたしの家までの帰り道は幸せーっ!
外なのにすごーくくっついてる。
「先輩…近い…。」
左手であたしの髪を触りながら歩く先輩に一応言うけど…
「さっき…他の男とくっつきすぎ。」
やきもちやきなところにまたきゅんきゅんしてる。
「だってー…。」
「さっき、また敬語だったし。」
「しおれた先輩かわいかったー♪」
うん、あれはヤバかった。
つかくっついてないしね。
田辺皐月とかマジ勘弁。
いろんな想いを込めて相変わらずあたしの頭に回した手を離してそのまま繋いでみた。
「あたしだって、先輩に触りたいし?」
これが一番良い。
「あー…くそ、可愛い。」
~~っ!
そんな…っ
膨れた顔で可愛いなんて言ったらあたし、にやけちゃうじゃん。
「先輩の方が可愛い~っ」
「あ゛?」
本心本心。
「なぎの方が可愛い。
何倍も、他のやつより。」