まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
可哀想な幼なじみが親友に言葉を。
ちょっと早めに起きて学校へ向かったけど、あたしが名前を覚えてる人は誰もいなかった。
あーぁ、つまんない。
ぐでー…と机に伏せていると、いきなり背中を叩かれた。
「…!?って、あ。
田辺皐月…」
「…フルネームって…。」
あたしの反応をみて渋い顔をする田辺皐月。
寄りによってこいつか。
あたし全然信用してないし。
馴れ馴れしくされても困るんですけどー。
「おはよ、辻さん。
ちょっといい?」
「無理。」
…はぃ、即答ですよ。
素晴らしくビシッと返してあげたのに、半分無理矢理教室から出されたけど。
「ちょっ…さわんなー!!」
「まーまー。ちょっとだから。」
嫌だぁっ
腰パンチャラ髪男に肩なんか触られたくなーい!!