まっすぐなキミにまっすぐな愛を。
「だからぁっ離してってば!」
「良いからさー付き合ってよ」
「何が良いのよ!
誰かたーすーけーてー!!」
さすが不良。
強い力で両肩を掴まれて押されると歩かないわけにはいかず。
つーかこれどこ向かってんの?
抵抗も虚しく、昨日弗宇田くんと話した空き教室についた。
痛かった肩から手が離されてドアがしまったところでやっと向かい合った。
「さっきから何なの!?」
「いや、聞きたいことあって、さ?」
さ?
じゃないし。
あんたがやっても何にも可愛くないし。
「…なに?」
さっさと終わらせて教室戻ろ…。
そう考えていたのに、次の一言で思考が止まった。