まっすぐなキミにまっすぐな愛を。



「ぅわっ!?」



色気ないなんてツッコミ聞かないから。





つーか先輩

何がしたいの!?



いきなりすぎて上手くたてなかったし!!




立っても同じにならない身長差。


あたしが159cmだから…先輩はどれくらいだろう?



高いんだよね、先輩。



180近くあるのかな?





何て自分の世界に旅立っていたら。




気がつくと重なる唇。





「ん…」




短いキスを何度もしてきて、何とも言えない感覚が込み上げてくる。





先輩とのキスはいつも甘くて




すごく…好き。





「なぎ…もっと、いいか?」





かがんで顔を近づける先輩が優しい声で言ったら…拒否れるわけないし




拒む意味もわからない。





「ぅん…もっと、たくさん。」






気づけば先輩の両手で顔を包まれていて





着いていけるようにあたしも先輩のシャツを握っていた。







予鈴がなるまで続いた甘い時間。





くせになりそうな…




痺れる刺激。





「きつかった?」




苦しいよ。



苦しいくらいに幸せだから。




「んー…平気。

教室戻んなきゃ…」



「最後。」



チュッとリップ音をたてて離れた先輩は満足そうな笑みを浮かべてあたしの手をとった。



「頑張れよ。」





うん…ありがと、先輩。






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